”機動戦士ガンダム 富野野悠季”という本を読みましたが、これはガンダムの原作本なのでしょうか?
富野良幸(旧名・本名)による小説版「機動戦士ガンダム」は、アニメ終了直後
(終了直前だったかもしれません。)の1979年にでています。
アニメの原作ではありません。
この時期、「宇宙戦艦ヤマト」のノヴェライズに端を発し、アニメの小説化が
集英社コバルト文庫や朝日ソノラマ文庫等で盛んに行われていました。
「ガンダム」もこの流れの中で、朝日ソノラマ文庫から出ています。
しかし、他の小説と一線を画したのは、アニメ制作者側が直接執筆していること、
アニメの単純な小説化ではないことです。
アニメそのものは一部では高い評価を得ながらも、視聴率的には苦戦していました。
また、世界観の設定等も必ずしも周知されていたわけではありません。
(「ルウム戦役」、「一週間戦争」、「南極条約」等の言葉は、作中では
ほとんど説明がなく、アニメ雑誌等でわずかにふれられていただけでした。)
富野氏の小説は、ある意味でアニメを補完するものとなっています。
また、おそらくは、小説は1巻で完結する予定だったものと思われます。
1巻の最後でのララァが死ぬのはそのためです。
(本のタイトルにも「Ⅰ」はついていませんでした。)
しかし、この小説が好評だったため、2、3巻が発売されることになります。
ここで登場するセシリア・アイリーン等が、逆に、映画版では新キャラとして
登場することになります。
その意味で、原作ではないものの、「映画版に影響を与えた」といういい方は
できるかと思います。
原作ではありません。
スポンサーの都合などによって実現できなかった話を小説化したものです。
ガンダムに原作はありません。
テレビのアニメが原作です。
小説などは、後で書かれたものです。
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